
「香り」という目に見えないものをあえてディスプレーで視覚化するテーマに取り組みました。
まるで煙のように、刺繍糸をまとった言葉が宙を漂い、香水の香りを詩的に伝えます。
どのような言葉を用いれば香りを伝えることができるのか? 英語にしてみたり、俳句にしてみたり、長めの詩にしてみたりと、コピーライターと何度も打ち合わせを重ね、試行錯誤を繰り返しました。最終的には擬音・擬態語(オノマトペ)を入れることで、視覚・聴覚・嗅覚が混ざり合うような、香りの奥深い世界観を伝える表現に仕上げることができました。
「香りの言葉」には資生堂書体を用い、品格や情感を演出しています。
この作品を見た人が、あたかも香水の香りを嗅いだような気分を味わっていただければ嬉しいです。(山田みどり)