現代芸術活動チーム目【め】の展覧会 『たよりない現実、この世界の在りか』 宣伝物アートディレクション

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「箱庭の中に広がる小宇宙」に導くためのインビテーション

資生堂ギャラリーで開催された『たよりない現実、この世界の在りか』展の広告宣伝物およびカタログなどをディレクション・制作しました。「世界の在り方を提示したい」というアーティスト・荒神明香さんのお話と、もともとのギャラリー空間をまるごと作り替えるという今回のインスタレーション作品の性質から、世界を閉じ込める「箱庭」というキーワードが頭に浮かび、グラフィックは一貫してこの「箱庭」のイメージを持たせています。

まず、今回の展覧会に際して荒神さんが描かれた「マンダラ」の図や、そのほかのラフスケッチ、ドローイングの数々を拝見し、彼女が思い描く世界観を自分なりに捉えようと試みました。1つひとつは小粒ですが、並べると小宇宙を眺めているような気分になり、「箱庭の中に広がる小宇宙」というキーワードを新たに得ました。

「作品をそのまま連想させるものにはしたくない」というオーダーもあったので、全ての制作物を抽象的で浮遊感のあるデザインにしています。「のぞく」という行為が意味を持つ展覧会なので、例えばインビテーションの封筒は透ける素材にして、中身を「のぞく」ようなデザインにするなど、本展覧のエッセンスが感じられるものにしました。

展覧会をご覧になっていない方には、チラシやポスターから作品がどんなものなのか想像を膨らませていただき、また作品をご覧になった方には、展覧会の内容に思いを馳せていただくきっかけになれば幸いです。(竹田美織)

同展覧会 インビテーション
同展覧会 ポスター
Credits
Shiseido Creative Division
CD
高橋 歩
AD/D
竹田 美織
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