希望イロイロ バルーン展

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福島の子どもの未来を応援するプロジェクト

「魚と泳ぎたい」未来の自分を描いてくれた男の子

東日本大震災から2年経った今でも、被災地の方々が抱える問題は数多くあります。そんな中、共に創業140周年を迎えた資生堂と毎日新聞社が中心となって進めた被災地支援プロジェクトが「希望イロイロ バルーン展」です。福島の「未来や希望を応援する」ことをテーマに、資生堂のクリエイターやメーキャップアーティストが総動員して、「化粧のチカラ」で子どもたちの夢を叶え、その成果をポスターにする企画を考えました。まず、福島の子どもたちから「未来のボク・ワタシ」と、「すてきになってほしい大人」をテーマに絵と作文を募集。前者は、子どもたちの絵の世界をモデルとグラフィックで再現したポスターに、後者では、子どもたちが「すてきにしたい」と思う大人を東京に招待し、メーキャップで変身した姿を資生堂のフォトグラファーが撮影し、作品に仕上げました。

子どもたちが気付かせてくれた「メークの喜び」

集まった絵や作文は合計307点。どれも魅力あふれる作品で選考はとても悩みましたが、その中から26点の絵と8点の作文に決定しました。さらに、毎日新聞社と合同で「希望新聞特別版」を制作。その中には、おしくも選考に漏れてしまった子どもたちの作品もすべて掲載しました。制作の過程では何度も福島の子どもたちに会いに行きました。震災後、全く絵を描かなくなってしまった男の子が、この企画をきっかけにまた描き始めたという話、震災が起きてから「お化粧する元気もないよ」と言うお母さんにきれいになってほしいと願う女の子の話、実際に一人ひとりと話をしたからこそ知り得た感動がいくつもありました。身近な人が変身した姿を見て、目をキラキラさせて感激する子どもや家族を前にしたときに、「メークの喜び」を改めて肌で感じることができました。

毎日新聞社発行「希望新聞」

日本中から福島に届いたクリスマスプレゼント

展覧会会場に飾られたポスターの前で写真を撮る子どもたち

12月21日〜25日まで、いわき市にあるいわき産業創造館で展覧会を開催。ポスターが飾られた瞬間、会場は夢のようなオーラに包まれました。たくさんの子どもたちが来てくれて、ポスターの前で照れながら写真を撮ったり、制作者と対面して嬉しそうにしている姿が印象的でした。展示のほかにも、福島に住んでいるすべての子どもたちに華やかなクリスマスを迎えてほしいという願いを込めて、バルーンアートや、資生堂の包装紙を使ったクリスマスリースを作るワークショップを実施しました。会場に来られない子どもたちも楽しめるよう、ウェブサイトに全作品を公開し、日本中から募金をつのったり、福島へメッセージを送れるシステムも作りました。これは郵便番号を入力すると自分の住む地域の景色がうつり、福島へと届くような仕掛けになっていました。届いたメッセージは、会場のスクリーンにも投影しました。子どもたちにとって最高のクリスマスプレゼントにしたいという思いから、多くの社員が積極的に会場入りしました。会期が近付くにつれてどんどん気持ちが高まったことを覚えています。この企画を実施してみて、改めて資生堂の財産は「ヒト」だと感じています。ヘアメーキャプアーティスト、デザイナー、フォトグラファー、コピーライターなどが一丸となって、「化粧のチカラ」で子どもたちが喜んだりはしゃいだりしている姿を見て、たくさんの元気をもらいました。資生堂ならではの社会貢献活動になったのではないかと思います。(林美代子・花原まさき)

Credits
Shiseido Creative Division
CD
山本浩司・鐘ヶ江哲郎・林美代子
AD
花原正基
D
沖津真美・竹田美織
C
村澤浩昭・植木彩
PH
金澤正人・伊東祥太郎
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